計算が超苦手!実務実習に突撃する薬学生のための粉薬の計算と分包機の扱い方法

おれはもうおなかすいた(@ADHD、薬剤師

 

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いやー、久しぶりの更新となってしまいました……

 

桜咲く前が最後の更新。あれから1ヶ月…桜舞い散り、総理主催の「桜を見る会」も終わってしまいました。

 

桜のように記事の花が咲けばいい。

 

こんな思いで始めたブログ。

 

残念ながら桜はないが、記事更新は続けていきます。

 

 

さて、少し前から設置してる匿名の質問箱で、こんな質問もらいました。

 

 

 

薬学生さんからツイッターのフォローもらうことも多く、実験や実習で悩んでいるという質問をもらいました。

 

なるほど、確かにぼくも分包機の扱いは大変困ったことを記憶しております。

 

なので今回は薬学生さん向けに、実務実習に出る前に覚えておけばよかった、知っておけばよかった粉薬の計算にまつわることをご紹介します。

 

 

成分量か製剤量かってとこは今回は割愛してます。基本的に製剤量が主流なので、製剤量で計算してます。あと分包機は機械によっても違うけど、多くの薬局で使われている手まきの分包機を想定。

 

 

【目次】

 

 

 

用法と処方日数に注目して何包作るかを分包機に教えるのが人

まずここなんですよね。

 

分3、14日分だから42錠の薬を集めるとかはいいんです。でもこれが分包機を使ってになると、頭がショートする。

 

ぼくはこんな感じでした。

 

分包機を使うってことは、もう一段階の要素が加わるんですね。それが「何包作るのか?」という要素。

 

分包機のメモリは処方日数を合わせるんでなく、何包作るのかを合わせます。

 

ぼくはそんなこと知らなかったので、最初すごく混乱しました。

 

分3で14日分の薬を分包するのに、分包機のメモリは42に合わせるってのが、なんだかうまく脳内変換できなくて……

 

でもこれは意味を理解すれば、戸惑わないのかな?と思います。

 

我々、人間が分包機に「分3で14日分だから42包作ってね」と指示を出してると思えばいいわけです。

 

で、ここで生じるのが分包機さんの上限問題。

 

 

だいたいの分包機は45包までしか作れません。

 

 

ここもぼくは戸惑いました。

分3で30日分はどうすんだ?と。

 

 

こういうときは15日分ずつ作ればいいんですね。30日分を一度に作ることは分包機さんはできないので、15日分ずつ作ってねと指示するわけです。

 

 

つまり30日分を15日ずつ2回にわけて作るんですね。

用法ごとで30日分ずつ作ることもできる。でもその場合は朝を30日分、昼を30日分、夕を30日分作ってねと分包機に入力しないといけない。

 

つまり15日分でまくよりも工程数が一つ増えるから、その分の時間がかかっちゃうよね。

 

こういうところでつまずいたのもぼくの特徴です。多分、一般的な人はつまずかない部分なのかな?と思うんだけど、ぼくは昔から数字が本当にダメで処方せんの数字が関わる部分はすごく苦労しました。

 

 

処方日数とか用法とかね。

 

 

だからこの辺は大丈夫だなぁって思うあなたは、実務実習は余裕でいけちゃうと思う。ぼくと同じでちょっと不安かも…と思うあなたは、実務の計算は訓練で慣れるから大丈夫。

 

粉薬の計算は要注意!用法ごとか用法はまとめるのかをまず判断

分包機の計算はもういいかな?

 

次に同じ分包機に指示する作業でも粉薬の場合がちょっと大変だよね。

 

なんで?って何包作ってねって指示するときに、粉薬の場合は「何g」って段階が入ってくるから。

 

 

ここがきっとつまずいちゃうポイントだよね。さらにややこしいのが、用法ごとまくのか用法はまとめてまくのかでも計算が違ってくるところ。

 

例えば朝と夕で粉薬の飲む量が違う場合は、必ず用法ごとまかないといけない。

 

 

じゃあ用法ごとでまく習慣にしようと思うんだけど、分3の場合は工程数を考えるとそれは手間で用法まとめてまかないと時間的に追いつかないときもある。

 

 

実務ではこういうことがよくあるんだよね…分3の場合は工程数が増えるから、頭の切り替えがスムーズにできるかが課題。計算嫌いには鬼門。自分はこの辺りが本当にちんぷんかんで、ヒェェェェェって発狂してました。

 

 

まぁ慣れないうちは、用法ごとでまくのが安心じゃないかなって思う。用法まとめてまくやり方は、実務実習中はおいといて、実際に働き出してからもっと慣れたらでいいんじゃないかな。

 

 

とりあえずは用法ごとでまけば、どんな場合も対応できる。分3の処方が出たときは、頭の切り替えができるなら、用法まとめてまくと効率がいいんだって覚えておくといい。

 

 

粉薬の処方せんがきたときの計算方法の実例

じゃあちょっと粉薬を実例で計算してみましょう。分3の例のとこが、計算嫌いの人の特に要チェックポイント!

 

◆例1 分2の14日分など一度にまける計算に慣れるとそれがトラップに

分包機に何包まいて!と指示できる上限ってだいたい45包だと思う。で、用法ごとでまけば安心とはいえ、分2の14日分を用法ごとに14日分ずつまくのは手間なわけ。

 

 

朝の分を14日分で14包、夕の分を14日分で14包ってまかなくても、朝夕でまとめて14日分で28包いっきにまけるからね。

 

 

でも計算苦手な人とっては、ここがきっとトラップになるんじゃないかなぁって思う。ぼくはそうでした。。

 

 

朝の分、14日分を◯g14包

夕の分、14日文を◯g14包

 

 

と、

 

 

朝夕の分、14日分で◯gを28包

 

 

当然だけど、計算が違うわけよ。ぼくはこの当然がイマイチ理解するのに時間がかかりました。でもぼくでも慣れたから、大丈夫。

 

 

やっぱり「仕事ができる」を目指していく上で、ケースでの判断は重要。実務実習のときは14日分を用法ごとにまいててもいいかもしれないけど、これを実際に働き出してからやっていては、できないの烙印を押されてしまう。

 

 

だからやっぱ最も安心な方法を知った上で、頭を切り替える方法も知った方がいいのかなとぼくは思う。

 

 

そのときに大切なのが「分3には注意」ってポイント。後に出てくる例も、分3のとこは要チェックしてみてみよう。

 

 

◆例2 分2、朝夕で量が同じ!30日分の場合の計算

テグレトール細粒50% 1.8g

分2 30日分

 

 

よし!処方日数分を用法ごとにまくぞ!ということで、この場合は……

 

製品の右側に書いてあるgは1日の総量だから、まずは朝夕それぞれ1日何gかを計算。

 

朝:0.9g

夕:0.9g

 

次に処方日数分では何gかを計算。例では30日分だから…

 

朝:27g(30日分で)

夕:27g(30日分で)

 

分包機のメモリは何包まくかの指示だから、メモリを30にセットしてこれをそれぞれまけばいいね。

 

 

◆例3 分2、朝夕で量が違う!30日分の場合の計算

テグレトール細粒50% 1.8g

分2 朝0.5g 夕1.3g 30日分

 

 

よし!処方日数分を用法ごとにまくぞ!ということで、この場合も……

 

朝:15g(30日分で)

夕:39g(30日分で)

 

これでOKね。朝夕で飲む量が違うときはこういう風に量が指定されて処方せんに書かれてる。処方せん通りに計算すればOK。

 

 

◆例4-1 分3、量が同じ!30日分を用法ごとに計算する場合

塩化ナトリウム 6g

毎食後 30日分

 

よし!処方日数分を用法ごとにまくぞ!ということで、この場合は……

製品の右側に書いてあるgは1日の総量だから、まずは朝昼夕それぞれ1日何gかを計算。 

 

朝:2g

昼:2g

夕:2g

 

次に処方日数分ではそれぞれ何gかを計算。例では30日分だから…

 

朝:60g(30日分で)

昼:60g(30日分で)

夕:60g(30日分で)

 

分包機のメモリは何包まくかの指示だから、メモリを30にセットしてこれをそれぞれまけばいいね。全部で3回まく必要があるよね。

 

 

と、これは安心を第一にしているわけだけど、実務実習も長くなってくると気づいてくる。めんどくせー上に、他の人より時間かかってるな俺…と。

 

 

分3でそれぞれ飲む量が同じ場合は、工程数を減らすこともできるんだけど、このときに頭を切り替える必要がある。これが用法はまとめて日数を分割する方法。

 

用法はまとめて15日分ずつ作れば、粉をまく回数は2回で済む。

 

 

◆例4-2 分3、量が同じ!30日分を日数を分割して計算する場合

塩化ナトリウム 6g

毎食後 30日分

 

この計算方法だけど、考える順番はこれ。

 

1.1日何g飲むのかな?

2.15日分で何g必要かな?

3.15日分で何包必要かな?

 

 

用法はまとめてまくわけだから、それぞれ何g?じゃなくて、15日分の総量を計算するんだよね。この辺がややこしいというか、こんがらがるんじゃないかな?って思うんだよね。

 

ぼくはこれ本当に苦手でした。。

 

で、計算。

 

 

塩化ナトリウム 6g

毎食後 30日分

1日量は6g

15日分で90g 

15日分の45包を2セット作ろう

 

 

こう変換します。そうしたら…

 

 

①15日分その1

毎食後:90g(15日分で)

分包機:メモリを45(分3の15日分だから)

 

②15日分その2

毎食後:90g(15日分で)

分包機:メモリを45(分3の15日分だから)

 

この2つを作ればいいわけですね。

 

例4-1よりも1工程ですが、工程数が減っています。

 

 

これは表にした方がわかりやすいね!ドンっ!

 

塩化ナトリウム 6g

毎食後 30日分

  

https://gyazo.com/94794199856e19cb213cb0025e17bb21

 

思考過程が違うわけですね。

 

これを頭に入れて実務実習に挑むだけでも全然違うと思う。

 

 

◆例5 分3で量が違う!これは用法ごとに計算

塩化ナトリウム 8g

毎食後(3-2-3) 30日分

  

 

こんな処方せんもあるんだよね。

 

用法の後ろにカッコでくくって数字が羅列されてるやつ。これはその量を飲んでねって指示。

 

この例でいえば、朝3g・昼2g・夕3gを飲んでねってこと。

 

こういう場合は、分3でも用法ごとでまくのがいいね。30日分だから…

 

朝:90g(30日分で)

昼:60g(30日分で)

夕:90g(30日分で)

 

分包機のメモリは何包まくかの指示。用法ごとに30日分を作るからメモリを30にセットして、これをそれぞれまけばいいね。 

 

◆例6 用法が違うA薬とB薬の一包化

塩化ナトリウム 8g

毎食後(3-2-3) 30日分

 

テグレトール細粒50% 1.8g

分2 朝0.5g 夕1.3g 30日分

 

実務実習で現場に出ると、複雑な処方も結構あるんだよね。

 

 

こんなときはすべて用法ごとで計算する。一包化は用法ごとにまとめることだからね。で、ぼくは一包化の粉薬の計算はこんな風にやる。

 

 https://gyazo.com/57bdf74e8821b9656d99fdc98da549ab

 

 

処方せんコピーして、右に計算するんだよね。朝昼夕と用法ごとに計算して、該当部分がない場合は「×」を入れる。

 

こうやるとわかりやすい。

 

監査にまわすときもこうしておけば、計算間違ってれば気付いてもらえるしね。

 

 

計算を始めたら周りの声は聞こえない過集中でいこう

 計算を始めたときに、声をかけられることもあると思うんだけど、これはミスに直結する。

 

 

だから計算を始めたら、もう過集中で周りの声は無視していいんじゃないかな。

 

日常業務で使う計算は慣れが大きいと思う。ぼくも全然できなかった。逆にこれを読んでこんなの楽勝じゃん!と思えれば、実務実習に出てからも大丈夫。

 

 

ぼくは今回の内容が全然わからないというか、混乱してしまって苦戦したので、同じ状況にある人の気持ちがよくわかるんだよね。

 

でも最低限の読み方を知って落ち着いて対処すれば大丈夫。

 

ぼくは算数時代から数字がホントにダメだったけど、今は粉薬の計算は抵抗なくできてるよ。

 

 

パターンもあるし、慣れもある。

 

苦手だなぁと思ったら、まずはたくさん触れて慣れてみよう!

 

おれはもうねむい。